憧れ
他人に対して強い羨望が湧き上がったとき、自らの心に蓋をしていた。嫉妬や劣等感、対象への執着が生じるのを認めたくなかったから。
けれど、このごろは、それはそれでよいと受け容れるようになってきた。
ひとつは、それは純粋な憧れの表れなのだ、と。自分が下がるわけではなく、むしろ美しいものだ。
もうひとつは、本当は私が、「そこ」に居たかったのだろう、と。つまり、私が本来行きたい場所は「そこ」だとわかる。
美しい気持ちを明日への原動力にして、「そこ」に向かう努力をしよう。そう思えるようになってきた。
また、時には相手への応援を表したいと思いはじめた。
何か事を始めるとき、表現を形にするとき、人前に立つとき。孤独や不安は、皆、多かれ少なかれあるのかもしれない。
それは、私だけではなく、「そこ」に立つ人にもあるのかもしれない。ただ一言、『見てます』『素敵です』と伝えるだけで、互いに明日も頑張れるのかもしれない。
思えば、私は、自分が応援されることもなかなか受け容れてこなかった。何かを返さなければと背負ったり、自らの領域に入られるようで遠慮することが多かった。
でも、たぶん、相手は何かを返してほしいわけじゃない。ただ、いいと思ったことを伝えてくれただけで、何か操作しようとしてるわけでもない。
だから、互いに気持ちよく、軽やかに応援できたらいい。そして、それは刹那的で一方通行でも全く構わないと思うようにしたい。
……
そんなわけで、先日、作業用デスクの一角に「推しコーナー」を作りました。ちらっと目に入れば憧れや感動を思い出せる美しき一角。
これが、目標のリマインドとモチベーション。明日も頑張ろう。
