2024/05/08

対話によって自覚のない自分が引き出されることはたまにあるけれど、本日のはいままでにない体験だった。その後に強い睡魔に襲われて三時間ほど昼寝するほど強烈だった。

私はどこまでも「こうすべき」に囚われ、顔色を伺い、最適解の中で生きてきた。その傾向はだいぶ薄らいだと思ってるけど、自分のなかから失われてなかった。そして、今後もなくなることはないだろう。

けれど、それを踏まえたうえで、もっと自由でありたい。

準備が足りなくても、目標が定まらなくても、やっていい。意味がなくても、間違えてもいい。手を貸してくれと求めていい。できないことは捨ててもいい。素直に受け入れていい。強がらなくていい。見返りを返さなくていい。正しくなくても、優秀じゃなくてもいい。馬鹿馬鹿しいこと、無駄なことをしていい。首尾一貫じゃなくていい。五里霧中のままでいい。理屈が通らなくても、感覚頼りでもいい。意味不明でも、しゃべっていい。好きなら好き、嫌いなら嫌いで構わない。理由がなくても、それでいい。

時に、人と話をしていて猛烈にいらいらして怒りを抱くことがある。くどくどとダメな理由を並び立て、こちらの言うことを受け入れず、ただ言いたいことを捲し立てる。そういう相手と話すと、内心、怒りを通り越して泣きたくなりながら、へらへらと相手が喜びそうな相槌をする。言い返す気力もなくなるほど、自分が小さくなる。

単純にそう話されることが嫌なのだと思ってた。でも、実は、そう話す人が、自分のなかにいる。自分のなかで対立する声が、会話にならずに、一方的にやられている。何かをしたいと思っても、先に進めない。巧妙に、狡猾に、できない理由を並べて、希望受け入れず、条件をつけて、それっぽい最適解を導き出す。猛烈な勢いで抵抗される。失敗を許したくない自分に。

許さない自分にも言い分はある。そういう自分でなければ生きてこられなかったのだろう。自分の力ではどうにもできないことを飲み込むには、見捨てられないように顔色を伺い、正しいと思わせる言動をし、自らをも力ずくで納得させる理屈が必要だった。自分を客体化して、なぜ苦しいのか悲しいのかラベル付けをして、緩和して迎合する方策が必要だった。

いままで頑張った。それを認めよう。よくやったんだ。たぶん、もう、強くあり続けなくても大丈夫。思ってるより、好きにやっても大丈夫。

会いたい人に会えるように、やりたいことがやれるように、生きていきたい。少しずつでも、肩から力を抜いて、気楽にやっていこう。

今日はそんな自分が引き出された日。

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