オンラインでピアノで一曲弾かせてもらいました

先週末は、ニューヨークライフバランス研究所のオンラインコミュニティのお祝いのイベントでピアノをライブで弾く機会をいただきました。オンラインのイベントなので、私も自宅でピアノを弾いてそれを世界中のいろいろな場所・時刻に聴いていただいて、時代や技術の進歩を感じました。一人でピアノを弾いて聴いてもらうなんてたぶん中学生以来だと思いますし、自作の曲を人前で一人で弾く機会はいままでなかったんじゃないでしょうか。

お話をいただいたきっかけは、この頃毎日アップしている適当……もとい、即興演奏のピアノを聴いていただいたこと。そうしてお声がけいただいたのだからそういった即興演奏をしてもよかったんですけれど、普段そのコミュニティの中で私が感じている温かさや感謝の気持ち、お祝いの席なのでお祝いされるみなさんが今日を迎えるまでにあったであろう変化や気づきなどを思い出せるような時間になるよう、メロディが明確な曲のほうがいいかなと思って作って弾きました。

実は、ピアノは技術的にまったく自信がない上に、普段バンドではメロディを弾くことがあんまりないのでアレンジ面でも悩みながら迷いながらでしたけれど、下手なりにも、曲に込めたメッセージは感じていただけたようでほっとしましたし、自分としてもその点については満足しています。そして、曲を作り始めてイベントで弾くまでの途中経過もとても楽しかったです。ウキウキするような楽しさではなくて、日々「ああ、下手だな」「ああ、どうしたらいいかよくわかんないな」と思って弾いてるんだけど、だんだん「あ、こういう音だと頭の中のイメージに近いな」「録って聴いてみたら想像より悪くないな」と思ったり、でもやっぱり次の日になると「下手すぎてやばいな、どうしよう」と思ったり、そういう当日までの試行錯誤やプロセスが楽しかったです。

このごろは、結果よりも経過、理屈よりも感覚をより大事にするようにしています。まあ、もっと練習したり技術を身につけたい気持ちはあるのだけれど、不足を恥だと思って何も出来ないよりは、途上でもいいからまずはやってみる、よくわからないけどとりあえずやってみる、という感じで。やってみてはじめてわかることもあるし、自分ではぱっとしないなと思ったけれど他の人には案外響いたりするのだな、と。外から答えを持ってきてそのままやるのではなくて、一度自分のフィルターを通して理屈が通ってなくても自分がそれでよいと思うならそれでよいのだな、と。そんなことを思ったりしています。

演奏を聴いていただいてたくさんの感想や温かなお声をいただいて、ありがとうございました。これからの励みにします。